①国産か外国産か

国産なら安心♪と考えておられる飼い主さまが多いですが、
決して「国産が安心!」ではありません!!
ドッグフードは「原材料」で選んでください♪


人間の食べ物のように、ドッグフードも国産にこだわる方がたくさんいらっしゃいます。

しかしドッグフードに関して言えば、
外国は「食品」扱いに対し、
日本では「雑貨」扱いなのです。

要するに安全基準があいまいで、日本は添加物に対しても特に規制がありません。
対して外国では、添加物はもちろん、原材料に使われる肉一つとってみても人間も食べられる肉でないと許可が下りません。


フードの内容を見比べても一目瞭然です。
肉メインの動物性たんぱく質を第一原材料に使うことが多い外国産に比べ、国産には、動物性たんぱく質の吸収を阻害しアレルギーを起こしやすい安価な穀物(小麦・とうもろこし)を主原料にしているフードが多いです。


ただし外国産だから安全、国産だから危険というわけでは決してありません。
国産にも良質の物はたくさんあります(但し、そこそこお値段の高い物に限りますが)。

産地よりもやはり原材料が大事です。
パッケージ裏面の原材料欄をチェックして、納得のいく内容のものを選ぶように心がけましょう。

②人工添加物について

プロビレングリコール・BHA・BHT・エトキシキン・亜硝酸ナトリウム・ソルビン酸K・没食子酸プロピルなどに注意!!

 人工着色料(赤色〇号・青色〇号)、上記の保存料・酸化防止剤は少量では問題ないですが、これらはみな発がん性物質、変異原性(遺伝子毒性)物質であり、毎日食べ続ける事により体内に蓄積されわんちゃんの健康に害をなす恐れがあります。
また、敏感な体質の子の中には、少量でもアレルギーが出てしまったり、下痢や嘔吐をしてしまうわんちゃんもいます。

 人工添加物には表示が義務付けられているので、必ずパッケージを確認しましょう。

 
酸化防止剤には「緑茶抽出液・トコフェロール・ビタミンC/E」などの自然由来のものを使用しているフードを選んでください♪
そして、犬には色は関係ありません。着色料は不使用の物がよいでしょう。

③4Dミート・肉副産物(ミール)について

●4Dミートとは?

DEAD=死んでいる動物
DISEASED=病気の動物
DYING=死にかけの動物
DISABLED=障害・ケガの動物


これらの肉が大切な愛犬のフードに入っていたらどうでしょう?
安価なフードの中には、このような人間の食品には使えないくず肉を使ってカサ増しし、コストダウンをはかっているメーカーもあります。

死んでいる動物には、腐敗を止めるため大量の防腐剤が使われていたり、
また、病気の動物には生前、抗生剤など薬物が投与されている場合もあります。
そしてそのままフードに加工されてしまう恐れがあるのです。


そんな物を愛犬に食べさせたくはないですよね。
できる限り、ヒューマングレード(人間が食べられるレベル)のお肉を与えてあげたいものです。

 


●肉副産物(ミール)とは?

肉副産物(ミール)は粗悪な材料です。血液・毛・羽・皮・角・糞など捨てるような部分を混ぜて精製、脂肪を除いたものです。
このような材料が加工・粉砕されドッグフードに混ぜられ、愛犬の元へと届くのです。

愛犬に粗悪な原材料を食べさせないためには、やはりパッケージをきっちりチェックしなければいけません。

「○○ミール・○○エキス・○○パウダー・家禽類・肉類」などの曖昧な表示には要注意です。
このような表示でごまかしている安価なフードは、使用している肉の質に自信がない証拠です。

安心安全なフードには「鹿肉・牛肉・鶏肉・豚肉」とはっきり表示されてます



※ミール表記がされていても、欄外に副産物を使用していない旨を記載しているフードもあります。

④グレインフリーのフードについて

小麦やトウモロコシ、米などの穀物全般を全く使わない「グレインフリー」のドッグフード。

本来肉食の犬が穀類をたくさん食べてしまうと消化器官に負担がかかってしまいます。
その中でも、安価な穀類(小麦・とうもろこし)は、値段を抑える為のただの「かさ増し」である事が多く、そのほとんどが未消化で排泄されますので、わんちゃんの1日の便の回数がかなり増えます。

また、穀類によって血糖値が上がりやすく肥満の原因になります。
結果、要するに食べても食べても栄養にならず、太っている(筋肉がなく脂肪ばかり)にもかかわらず体の中は栄養失調状態となっている恐れがあるのです。
そのような面からみてもやはり、ワンちゃんには動物性タンパク質(肉や魚)の割合いが多いフードが理想です。

グレインフリーフードの特徴は、グレインを排除した分、肉の含有量が多く高たんぱくである事です。
良質な肉や魚を食べさせる事により適度に筋肉がつき、将来ヘルニアや関節の病気などにもかかりにくくなります。


近年、穀物アレルギーの子が多くみられます。
皮膚が赤い、かゆがる、フケが出る、耳が汚れている、などなど……。
安価なドッグフードは大量生産するために質の悪い穀物を主原料にしている物がほとんどですので注意しましょう。
穀物アレルギーに不安があるワンちゃん、また関節に不安がある犬種などは、動物性タンパク質豊富で、なおかつグレインフリーのドッグフードをおススメします。


もし、穀物が入っているフードが好みのワンちゃん・飼い主さまなら、小麦やトウモロコシではなく、良質で消化に負担がかからない穀類(大麦・玄米など)が使われているフードにしましょう♪



ひとつ、例に挙げてみましょう。

このフードは国産の有名なメーカー、ユニ・チャームの安価な部類のドッグフードです。
あくまでもわたくし独自の基準ですが、好ましくない原材料は赤字・赤線で示しています。

小麦粉などの安価な穀類がメインで、お肉はほぼミール表示、野菜はすべてパウダー、そして着色料・防腐剤などの人工添加物がたっぷりですね。
パッケージには「こだわりの素材」「国産」「愛犬に適した栄養バランス」と書かれていますが、疑問だらけです。
こだわった素材というものは全く見当たりませんし、安価な穀類・豆類がメインで栄養バランスが良いとも思えません。
国産、というのも売りにしているようですが、なんの根拠もありません。
どうみても、わんちゃんの健康よりも利益優先で作っているようにしか思えません。

これをどう捉えるかは、飼い主様次第ですが、
少なくともこのフードにはわんちゃんに対する愛情はひとつも感じられませんし、犬管理栄養士から見るととてもおススメできるドッグフードではありません。

対してこちらのドッグフードの原材料はどうでしょう。

赤字・赤線はひとつもありません。

こちらのフードは、おススメ第1位の「モグワン」です。
メイン原材料はチキン・サーモン(生・乾燥)です。
動物性タンパク質であるお肉が全体の56%を占めています。
その他、野菜や果物、MSM・グルコサミンなど体を気づかった素材が豊富です。

穀類フリーのフードであり、もちろん怪しい肉副産物、危険な人工添加物も入ってません。

自然食材だけで栄養バランスがほぼ満たされているため、ビタミンなどの合成サプリも最低限の添加です。

チキンにアレルギーがなければ、どのわんちゃんにも適したフードといえます。
動物性タンパク質がほどよく多いので、関節や毛艶、体調にも良い影響が出るでしょう。

全体的にみても、安心安全なドッグフードといえます。

ディンゴオーナーの願い

わんちゃんの一生は、十数年という短い一生です。
大切な家族の一員だからずっと健康で笑顔で暮らしてほしいですよね♪

 
「わんちゃんの健康は毎日の食事から」といっても過言ではありません。
ドッグフードは愛犬が毎日口にするものですから、飼い主さまがきちんと原材料の良し悪しや成分を見極めなければなりません。


しかし、何百種類という数のドッグフードの中からいったいどれを選ぶべきか悩まれると思います。
ドッグフードには、1㎏200円以下のものから1㎏5千円以上するものまで様々です。
しかし決して高ければ高いほど良いというわけでもないのです。
もちろん、そこそこ高いに越したことはありませんが、お財布とのバランス、ワンちゃんの体質など、相性も大事です。


しかし、やはり安すぎるものにはそれなりの理由があると思って間違いないです。
最低でも、第一原材料に「肉」を使用しているフードがよいでしょう。
そして穀類入りを選ぶなら「小麦・トウモロコシ」を避けているフードをおススメします。



たとえ1㎏あたり200円程度の、小麦や着色料たっぷりのフードを食べていても全然大丈夫な子も実際います。
個体差があるのは確かです。
しかし、その様なフードは愛犬に毎日カップラーメンを食べさせているのと同じ事なのです。
今大丈夫でも、悪い成分が徐々に蓄積されていき、また骨ももろくなるため、老犬になってからアレルギーや病気という形で現れる事もあるのです。

今現在だけじゃなく、10年先の我が子を考えたフード選びが大切なのです。

 


「あなたの愛する我が子が、いつも健やかでいられますように♪」




当店では「犬管理栄養士」の資格を持つスタッフがおります。
フード選びに悩まれている飼い主さまはぜひお気軽にご相談くださいね♪

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